弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2012年改訂版)
Guidelines for Surgical and Interventional Treatment of Valvular Haert Disease( JCS 2012)
1 単独AVR 非高齢者 <5%
高齢者(≧80歳) 5~15%
2 CABGとの同時手術
非高齢者 5~10%
高齢者(≧80歳) 10~20%
3 手術成績と予後
(表30)
 ASに対するAVRの急性期,慢性期のrisk factor として,高齢,緊急手術,CABGとの同時手術,左室機能不全,心不全症状,僧帽弁との同時手術,心房細動,狭小人工弁の使用,血栓・塞栓症や感染性心内膜炎などが挙げられるが,一般に単独AVRの手術危険率は3.0%台である36),142).CABGを合併手術した症例では4.0%台に危険率は上昇する36),142).AVR単独の5 年生存率は95%とされており,年齢とは関係なく,術前の心機能の重症度や心房細動の有無に左右される.また近年の報告では80歳以上の高齢者の術後5 年生存率は57~ 72%とされている263)-265)
表30 大動脈弁狭窄症に対するAVRの手術危険率
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Ⅱ 大動脈弁疾患 > 4 大動脈弁狭窄症に対する手術適応,術式とその選択 > 3 手術成績と予後(表30)