弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2012年改訂版)
Guidelines for Surgical and Interventional Treatment of Valvular Haert Disease( JCS 2012)
1 概説
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我が国においても冠動脈疾患(CAD)は年々増加し,その結果,弁膜症患者に合併する頻度も徐々に高くなっている.日本胸部外科学会の学術調査によると,1996
年の弁膜症手術総数7,654件のうちCABG同時手術は563件(7.4%)
345)
であるが,1999年には9,092件中878件(9.7%)
346)
に,2004年には12,626件中1,680例(13.3%)に
39)
,2009年には11,885例中2,356例(19.8%)
36)
に施行され, 経年的に増加を認めている.僧帽弁手術に占める同時手術は1996年が8.3 %,1999年が9.8 %,2004年が13.2%,2009年が16.0%,大動脈弁手術ではそれぞれ10.2%,13.3%,17.2%,22.2%と,いずれにおいてもCABG同時手術は顕著な増加傾向にあることがわかる.これらのデータはCAD合併症患者が社会の高齢化を背景にそのベースにおいて増加しつつあることを意味するもので,それぞれの病態の評価と治療法の選択が益々重要になってくるものと思われる.
Ⅴ その他
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2 冠動脈疾患合併弁膜症患者の手術
> 1 概説
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