1)Suture Annuloplasty De Vega法による遠隔期におけるTRの制御能(mild以下の逆流)は66.2%~ 92.0%と報告されている.また,再手術回避率は10年で94.9%~96.7%と報告されており,ほとんどの再手術例は術前の肺高血圧の残存や左心系の病変の悪化によるTRの増悪である309).また,我が国におけるKay法は三尖弁位の再手術回避率が10年で93.6%,17年で69.7%と報告されている310).
2)Ring Annuloplasty Ring Annuloplastyによる遠隔成績の報告は少ないが,一般に遠隔期におけるTRの制御能(mild以下の逆流)は比較的良好で,Suture Annuloplastyに比べると遠隔期のTR再発は少ない305),306).